里から山へ
里で夏をむかえたミツバチたち。これから暑さも本格化し、まとまって蜜をだす植物が里には少なくなるため、山へお引越しすることになりました。
ミツバチは普段、巣箱から半径2~3kmの範囲を飛び回っています。周囲の環境や太陽の位置などから巣の場所をしっかり記憶しているので、引越しの際は元にもどれないようにすることが大切です。少なくとも直線距離で3km以上離れた、土地勘のない場所へ移動させます。
旅立ちは、日の出まえ。外回りの働きバチも帰宅している時間に行います。
門番のミツバチも中に入れて、入り口を閉めます。中に熱がこもらないよう、巣箱には網のついた窓がついています。それをそーっとトラックに積み込み、動かないようにしっかりとロープで固定し、そろりそろりと新居へと移動します。