泉のほとりから
1年前の春に、10箱から始めた養蜂。初夏には、北軽井沢ではじめての採蜜をしました。その味わいは感動と愛着を生み、もっとたくさんの人へ届けたい…という想いを強くさせました。
とはいえ、1年目の養蜂は悩むことばかり。ミツバチとの接し方からはじまり、ダニやスズメバチとの戦い、より美味しい蜜をたくさん集める方法…迷うたびに原点に立ち返ります。ミツバチが活き活きと本来の力を発揮できれば、自然の循環は巡るはず。
2年目の春には新しい仲間を迎え、今では50箱を超える大家族になりました。
金色のたからもの
ミツバチにとって、蜂蜜はふだんの食料ではありません。幼虫を育てたり、蛹を羽化させるため。疲労回復や厳しい冬をのり越えるため。彼らにとって、ここぞという時のスーパーフードなのです。
しかも、1匹が一生に集められる量は、たったのティースプーン1さじ…
一般的な養蜂では、砂糖水などをエサとして与えることがありますが、わたしたちは人工給餌をしていません。大事な蜂蜜はミツバチのためにとっておき、それでも余る分を(そう多くはありませんが)みなさまにお届けできることになりました。
百年先までまもりたい味
何も手を加えないありのままの「生はちみつ」は、そのときの自然を凝縮し映しだす鏡。香り、色合い、味わいに、蜜源環境がそのまま表れるのです。
この自然を百年、いやもっとずっとずっと先まで守りたい。百年後も美味しく美しいはちみつであるように、「百蜜(ももみつ)」と名づけました。
ルオムの森・洋館では、すべての百蜜が試食できます。ぜひ、一期一会の味をお試しください。
十人十色というけれど、蜂蜜の色・香り・味わいは千差万別。採蜜のたびに変わります。
養蜂家にとっては悩ましい点でもあるけれど、わたしたちは蜂蜜の「個性」を大切にしたいと考えました。
「百蜜(ももみつ)」には、味と輝きを表す100までの「ナンバー」がついています。
どんな場所でどんな花が咲いていたのか…想いをはせながら、お召し上がりください。