蜂がおしえてくれたこと
心を閉ざしていた私には、浅間山に抱かれる…ただただ大きな森にしか見えなかった
私は知った
森の木々、ひとつひとつに名前があることを
まるでプリズムを覗き込んだみたい、目が眩むほどたくさん
ヤナギやカエデも花を咲かせ、蜜を吹くことを
通り慣れた砂利道の小石が輝きだすみたい、見過ごしていたんだ
ちいさないきものの目線から見る、花や虫の複雑さを
宇宙の果てまで想像の旅をするみたいに、世界が大きく膨らんだ
大きな組織の一部となり、ひたむきに役割を全うし助け合う姿を
悩んでた毎日に明かりが灯るみたい、自分を好きになれるかも
私たちは信じる
いきものが宿す力を
敵や飢えが立ちはだかる時、それと戦う力を備え持っていると
愛情をかけた分だけ応え、本来の能力が最大限に生かされると
そして 私たちは願う
この森がこれからも豊かで美しくあることを
すやすや眠るわが子をいつくしむように
当たり前に在る浅間山を、見上げる毎日のように
とろける森
浅間山の北麓にひろがる森は、活発な火山活動におされ、何度も生まれ変わってきました。古来より人々は森に暮らし、火山の恵みを得ていました。浅間がもたらしたものは、野花がじゅうたんのように広がる原っぱ、温泉の湧く小川のほとり、峠道の続く山あい。
この豊かな大地で、蜜源となる花は130種以上にもなります。サクラ、ニセアカシア、レンゲツツジ、ノバラにクリ…六角形の巣房におさめられていく蜜は、色も香りも、刻々と変化していきます。
熱を加えず何も混ぜず、採蜜したままの味わいは、驚くほど個性的!森の恵みを濃縮したような、豊かな甘味がひろがります。
蜂蜜の日
春先からはじめた、手探りの養蜂。
巣箱が手狭になると、すぐに家出をしてしまったり、雨が続くと機嫌が悪くなったり。蜂も、やっぱり生き物。環境や世話の仕方によって、働きや性格も異なってくるように感じます。
夏を迎え、巣箱は繁殖の時期。
折しも8月3日は「蜂(8)蜜(3)の日」ということもあり、養蜂場の見学会をおこないます。生蜂蜜を味わったり、蜜蝋キャンドルを作ったり…蜜蜂たちの世界を覗きにきませんか?
はじめての養蜂見学会