ルオムログ

おむすびブックス05

ヒーロー & ヒロイン

1:わたしが正義について語るなら

やなせたかし(ポプラ社)

アンパンマンは、戦時中に従軍を経験したやなせたかしの理想のヒーローだった。「悪人の中にも正義はある」。そう語る90歳の著者が、作品に込めた正義への想いとは?(梅)

2:ハックルベリー・フィンの冒けん

マーク・トウェイン/訳:柴田 元幸(研究社)

父親の暴力に耐えかね家を出た主人公ハックが、筏でミシシッピ川を旅する冒険譚。自由を求めるハックの伸びやかな一人称が心地よい。人種差別も背景に描かれた、現代アメリカ文学の代表作。(梅)

3:1945年のクリスマス

ベアテ・シロタ・ゴードン/訳:平岡 磨紀子(朝日新聞出版)

戦後GHQが作成した日本国憲法の草案。人権条項の担当に抜擢されたのは、22歳のユダヤ系の女の子だった。「どうしよう、でもチャンスだわ!」軽井沢にもゆかりのある実在のヒロインの物語。(梅)

4:張り込み日記

渡部 雄吉/構成と文:乙一(ナナロク社)

昭和33年、実際に起きた殺人事件を捜査する二人の刑事を追った写真集。地道な聞き込みで真相に迫る様子をとらえたモノクロ写真は、映画のような迫力がある。構成は作家の乙一氏が担当。(梅)

5:アリーテ姫の冒険

ダイアナ コールス(大月書店)

キラキラ美しいお姫様も強くて男勝りなヒロインもいいけれど、私が最も憧れるのは、自然体で軽やかに難問を解決していくアリーテ姫。1989年に発行されベストセラーとなった名著が見事復刊。(鮭)

6:男子観察録

ヤマザキ マリ(幻冬舎)

漫画家ヤマザキマリ的ヒーローが集結。好みの異性、といえばそれまでだが惹かれるポイントは決して強さだけではなく、どこか行き過ぎていたり欠落した部分。ヒーローだって人間なのだ。(鮭)

7:オールカラー版 BLACK JACK

手塚 治虫(秋田書店)

ヒーローと聞いて真っ先に思い浮かぶ人物。無免許の天才外科医というアウトローさが子供心を魅了し、学校の図書室ではいつも争奪戦だった。本書は生誕30周年に発刊された永久保存版。(鮭)

8:天狗にさらわれた少年

平田 篤胤(KADOKAWA)

異世界と江戸を行き来できる少年の話を記録した「仙境異聞・勝五郎再生記聞」の現代語訳版(待ってました!)。怪しくても異世界のことを語る人間はいつだって人を夢中にさせるヒーローである。(鮭)

by 梅&鮭2019.04

  1. サイトトップ
  2.  
  3. 本屋さん
  4. おむすびブックス