箱舟が運ぶもの
ダムができる…それはつまり、そこにある暮らしが、景色が、歴史が沈むこと。
広島県三次市に灰塚ダムの建設がきまったとき、そこにある豊かな森も沈みゆく運命でした。その木々を引っ越しさせることはできないか…「PH スタジオ」のメンバーが考えだした答えは「船をつくる」ことでした。
村のシンボルであった「えみき」と呼ばれる500 歳の大木も、お引越し。森も木も人々の想いも、ゆっくり動きはじめ、巨大な船をつくるアートプロジェクトがはじまります。
ダムが満水になったとき、船は山の頂にのぼるのか?えみきは、無事に引っ越せるのか?
12 年間の軌跡をおった、ドキュメンタリー。