ルオムログ

百蜜日記 06

ミツバチの越冬

秋の気配

少数精鋭の越冬隊

冬の朝は、お布団から出るのがツラくなりますよね?
寒い冬の間、多くの虫たちはあたたかい土の中や木の幹に身を潜めて出てきません。体温を調整することが出来ないため、幼虫やサナギなど様々な形で冬をやり過ごすのが一般的です。

しかし、ミツバチは冬眠しません。
秋になると産卵をやめ、エサを消費するだけのオスを追い出し、群の個体数を減らします。
そして巣箱の中で身をよせあい、熱を逃がさないようにひとかたまりに集まります。羽を動かす筋肉をふるわせて発熱し、30℃以上にまで温度をあげて寒い季節を乗り越えるのです。

元気の秘・蜜

これはとてもエネルギーを必要とする仕事。その疲労を回復させるためにも、蜂蜜という栄養たっぷりの食事が不可欠になります。

冬に花蜜は採れないため、養蜂家によっては砂糖水をエサとして与えることもあります。
しかし、わたしたちは砂糖水を使いません。蜂蜜には、人間の母乳と同じようにミネラルや栄養素が豊富に含まれています。病気や害虫、外敵と戦い打ち勝とうとする力、つまり「生きる力」が湧いてくるような気がするのです。
私たちはミツバチが自ら集めた蜂蜜を蓄えておき、それをエサに越冬させます。みんな元気に春を迎えることができるように。

巣箱を米袋でくるむ

万全の冬支度

さらに巣箱に断熱材を入れ、米袋でおおってから外側を段ボールで囲みます。
人のカラダと同じ仕組みをもつ、ミツバチの巣。幾重にも重ね着させ、まるでダウンジャケットのように空気層をつくれば、内部は快適な温度に保たれるのです。

そして、寒さのきびしい北軽井沢から、比較的あたたかい地域にお引越しさせます。今年は、ビニールハウスでの越冬にもチャレンジ。
冬をどうのりこえるかで、春からのミツバチの勢いが左右されます。
万全の越冬体制が整いました。さあミツバチたちは無事、冬を越せるでしょうか?

みなさまも、万全の冬支度を!

ビニールハウスで越冬

今日の言の葉

越冬蜂球

見慣れぬ四字熟語のようですが、「蜂球(ほうきゅう)」とはハチが集まって「おしくらまんじゅう」状態になること。中心部は暖かくても外側は寒いので、時々交代するそうです。

ちなみに、同じようにより集まって天敵のスズメバチを蒸し殺すことを「熱殺蜂球」といい、ニホンミツバチだけが使えるスゴ技だそうです。強そ〜

by しずか2019.10.29

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