ルオムログ

香リ満チル 01

きたかるライラックって何だろう?

きたかるライラック

5月から6月にかけての北軽井沢の新緑は美しい。
その美しさは、「新緑を見てから死にたい」と地元の年寄りに言わしめ、新緑を終えた後には「また来年も見たい」と言わせる力がある。
単に、瑞々しい若葉が出るだけでは説明がつかず、ざっと吹き抜ける風や雨粒の一つ一つに光が宿ったかのような輝き方をして、ぼんやり見惚けているうちに半日くらい経ってしまう危険な魅力に溢れる時期。

きたかるの新緑

ライラックは、そんな美しい季節に花期を迎える。
早いものは5月中旬~下旬、遅いものは6月下旬~7月上旬にかけて咲き、花色や花弁の異なる数多くの品種が楽しめる。
中でも、香りが素晴らしい。
スズランやハリエンジュに似た感じの清々しくものや、スパイスを合わせたような香り、濃厚な甘い香りなどバラエティー豊か。一度嗅いだが最後、何度も嗅ぎたくて離れられなくなるほど…(香りの虜)。

ミツバチ防衛隊

ロシアとフィンランドの友人の手を借り、地元の友人たちの協力を得て立ち上がってきた「初夏の北軽井沢をこの素晴らしい香りで満たそう」プロジェクト
今年は、ロシアから直輸入したライラックの苗を植えて、7回目の春。
苗は北軽の大地で育ち、株分けしたものがお嫁入りできる大きさまで育ってくれた。
※日本に流通するほとんどが、イボタを台木とした接ぎ木ライラック。接ぎ木のものに比べ、根っこからのライラックは寿命も強さも段違いと言われている。

各苗にはブリーダーによる品種名があるけれど、北軽育ちということで「きたかるライラック」というブランド名をつけました。
初夏の北軽井沢を歩くと、そこかしこでライラックの花が咲き、香り漂う…そんなことを夢想しつつ、今春から本格的な活動をスタートさせます。
どうぞご期待ください。

今日の言の葉

早咲きライラックの開花

昨年に比べるとだいぶ遅れての開花。遅霜の影響で春真っ先に出た芽は茶色くなってしまったが、そんなことは物ともせず、勢いを増した新芽がグングン伸びて茶色い部分はほとんど見えなくなってしまった。植物の生きる力に脱帽。

by ゆうき2019.05.17

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