ルオムログ

夏至祭~Mumman Rukki

2019年6月22日(土) 12:00~16:00

分解された糸車

おばあちゃんのつむぎ車

「Mumman Rukki」とは、フィンランド語で「おばあちゃんのつむぎ車」という意味です。
知り合いのフィンランド人の方から、100年前から使われていたという古い糸車を譲り受けました。お母様が亡くなられてから使い手がおらず、引き取ってくれる先を探していたのです。

海を越え、フィンランドから北軽井沢へやってきたつむぎ車。
箱を開けて取り出すと、細かいパーツはバラバラの状態で、まるでパズルのよう。
繊細な装飾や、青い色が塗られていてとても美しい。

分解された糸車

昔のフィンランドでは、各家庭に糸車が普及していて、手作業で糸を紡いでいたそう。ネジや細かなパーツまで木で丁寧に作られていたり、修復して使ったであろう痕跡が至る所に見えたりと、歴史を感じます。

バラバラだった糸車が組みあがり回りはじめると、まるで思い出を紡ぐように、昔語りがはじまりました。フィンランドの家では暖炉の前で大切に使われていたこと、糸車で麻も紡いでいたこと。思い出を語る言葉には、お母様を思い、家族をつないでいた糸車を愛おしむ想いにあふれていました。

糸を紡ぐように、人の縁を紡いでいく

糸車をきっかけに、作家さんに組み立て方や紡ぎ方を教えてもらったり、木工作家さんに壊れていた部品を直してもらったり。フィンランドの作家さんたちと、紡いだ糸を作品にするプロジェクトも進行中。

ぐるぐると回りはじめた糸車から、糸を紡ぐように人の縁が紡がれる…そうしてできる織物は、どんな模様を描くのか…想像もつかない、無限の可能性にワクワクします。

回る糸車

100年の洋館で回る、100年の糸車

大正時代に建てられた「ルオムの洋館」は、来年で100歳。そして、糸車も100歳。折しも今年は、日本とフィンランドが国交を結んでちょうど100年経つそうです。そんな所にも巡り合わせを感じながら、ご縁で届いた糸車を囲んで「夏至祭」を催すことを決めました。

初夏の北軽井沢は、もっとも心地よい季節。森には、太陽に輝く特別な緑が広がっています。
きらめく森に包まれて、糸紡ぎのワークショップをしたり、北欧風のランチを食べたり。ラップランドで活躍する写真家さんのスライドショーを見たり。
一年で一番長い太陽の季節を、みんなでお祝いしましょう。

森の洋館

by ひとみん2019.05.09

夏至祭~Mumman Rukki

開催日2019年6月22日(土)※終了しました。
時間12:00~16:00
会場ルオムの森
内容糸紡ぎ体験・ランチブッフェなど…3,000円
連絡ルオムの森:0279-84-1733(11:00~17:00)
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