労働の本質
この小さな写真展は、厳しい自然の下、浅間高原で働く人たちの作業風景を切り取ったものです。
地域の人々は「豊かな人生とは何か」を日々問いかけます。とりわけ熟年期を迎えるとき、自分の半生を振り返り、本当の豊かさって何なんだろう?と自らに問うのです。
〈撮影〉の当初の目的は、日々のリアルな仕事から「働くことと生きることの」一断面を取り出すことにありました。そして〈写真展〉としてレイアウトされたとき、そこに表現されたものは「暮らすように働く」彼らの姿でした。
「スウィートグラス」というキャンプ場で、主に地味な清掃作業に携わる彼らには、暮らしや労働を通したゆるぎない喜びと自信さえ感ずることができます。