ルオムログ

おむすびブックス04

真夜中の冒険

1:目の見えない人は世界をどう見ているのか

伊藤 亜紗(光文社)

見えないことは、欠けていることではない。著者は身体論の切り口から「見えない」感覚を考える。すると思い込みの壁が崩れ、新しい世界への扉が開く。(梅)

2:鬼太郎夜話

水木しげる(筑摩書房)

「世の中には人に知られていない ふしぎなことがたくさんある」高度経済成長期の日本で、物の怪と地続きの世界を描く。本作の鬼太郎、煙草は吸うし強くもない。やけに人間臭いところも魅力。(梅)

3:闇の夜に 新装版

ブルーノ・ムナーリ /訳:藤本和子(河出書房新社)

絵本に施された仕掛けにより、ページをめくる行為そのものがワクワクする冒険となる。闇の夜の静けさ、朝霧の美しさ、謎をひめた洞窟。想像をふくらませ、自分なりの物語を描くのも楽しい。(梅)

4:新編 銀河鉄道の夜

宮沢賢治(新潮社)

使烏瓜のあかり、黒曜石でできた地図、星めぐりの口笛…言葉から広がるイメージが、読者を別世界へと誘う。本書には表題作を含め、童話13編戯曲1編が収録され、賢治の世界を存分に味わえる。(梅)

5:絵草紙 月夜遊女

泉鏡花/絵:山村浩二(平凡社)

月夜に美女はつきもの…泉鏡花の知られざる名作「月夜遊女」に、世界的アニメーション作家山村浩二がイラストをそえて人物を生き生きと浮かび上がらせる。幻想的で美しい文章も必読。解説付。(鮭)

6:山怪 山人が語る不思議な話

田中康弘(山と溪谷社)

「山で暮らす人びとはときおり奇妙な体験をする」。秋田のマタギや、各地の猟師、山で働き暮らす人びとから聞いた、山の奇妙で恐ろしい体験談を多数収録。奇妙なことは大体暗闇の中でおこる…(鮭)

7:猫にGPSをつけてみた 夜の森 半径二キロの大冒険

高橋のら(雷鳥社)

猫は夜行性だというけれど、それでも毎晩4キロも歩いていたとは!GPSをつけてわかってきた猫の驚きの移動範囲。大分県の里山で6匹の猫との日々。(鮭)

8:洞窟ばか

吉田 勝次(扶桑社)

28歳で「洞窟病」にかかり、以来国内外1000以上の洞窟に入ってきた作者による洞窟愛が詰まった一冊。圧倒的な暗闇の中、ヘッドライトひとつで進む先に見える世界とは。(鮭)

by 梅&鮭2018.11

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