遊牧民のアート「ギャッベ」
アラビア半島の遊牧民たちに伝えられてきた「ペルシャ絨毯」。その歴史は紀元前にまで遡り、時代や民族によってデザインや質感に大きな違いがあります。
繊細な模様で知られる「ペルシャ絨毯」の中でも、『粗い、ざっくりとした』という意味の「ギャッベ」は、おおらかでモダン。標高1000mをこえる山岳地帯に生きるガシュガイ族の女性が、下絵もなく自由に織りなす模様には、イランの自然や素朴な暮らしが色彩豊かに描かれています。
美しい色合いは、すべて草木染め。上質の羊毛でみっちりと織り込まれた絨毯は、保温性と湿度調整にも優れ、一年中快適に過ごせます。